女性アクチュアリー

 アメリカなど海外では多くの女性アクチュアリーが働いて、チーフアクチュアリーが女性であることも珍しくありませんが、 日本ではまだ女性アクチュアリーは少数派で、正会員は生保損保とも数名に過ぎません。 日本では会社の管理職、経営者、政治家、大学教授や研究者なども海外に比べると女性が少ないので、やはり女性の社会進出が遅れているためなのでしょう。 外国の保険会社では夫婦が同じ会社で働いており、チーフアクチュアリーである妻が海外転勤となったときに夫が休職して同行し、 子供の世話など専業主夫をやっているケースもありました。 そもそも日本では男性でも専門を持ちその分野に一家言ある人よりはバランス調整型の人のほうが重用される傾向があるので、 頑固者が多いアクチュアリーはたとえ正しい主張をしてもなかなか認められません。 海外では経営者や管理職も仕事の実績で厳しく評価されるため、上司も自分が実績を上げるためには たとえ人間的に自分の好みではなくても能力のある部下を選ぶ傾向があります。 したがって男女、年齢、人種に限らず有能な人は日本よりもチャンスをつかみやすいのです。 日本人が海外でノーベル賞をもらったり、日本人の名医が海外にいるケースが多いのもこのためです。

 日本アクチュアリー会の中には「輝きの会」なるものがあって、これは男子禁制の集まりなのですが、 女性アクチュアリーとその卵やヒヨコが所属しているようで、 総勢数十名の大所帯とのことです。 男子禁制なのでその内情はよくわかりませんが、様々な勉強会を開催しているようで、 女性ならではのアドバイスなどもあるでしょうからアクチュアリーを目指す女性は加入したほうがいいかもしれません。 この集団の創立者でCERAの資格も持つ海老崎美由紀さんはアクチュアリー会の紅一点理事経験者であり、 業界でも数少ない生保と損保両方の保険計理人を経験したアクチュアリーで 「輝きの会」以外でもアクチュアリー会の委員会や研究会で精力的な活動をしておられます。 現在は国際アクチュアリー会の損保部門(ASTIN)の理事をしておられます。 彼女の著書「保険データの読み方と考え方」はアクチュアリーでなくても損害保険で働く人が読んでおいて損はない本です。

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